年3000億ウォン税金追加負担…韓国石油化学業界に暗雲(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.11 10:27
中国が自給率を高めれば韓国企業には致命打となる。9月にSKイノベーションはポリエステル繊維の原料となる高純度テレフタル酸(PTA)生産会社のSK油化を売却した。サムスングループもサムスン石油化学がPTA工場を稼働するほど赤字を出すため、4月にサムスン総合化学に吸収合併させた。果敢な合併にもかかわらず、中国輸出の道がふさがり、サムスンはサムスン総合化学をハンファケミカルに売却し、事実上、化学事業を整理した。
伏兵はまだある。業界は「最近締結された韓中自由貿易協定(FTA)で国内市場まで中国に奪われる」と懸念している。韓国企業は新たな動力を探すため、ペットボトルなどの原料として使われるパラキシレン(PX)に兆ウォン単位の投資をした。しかし今回のFTAでパラキシレンは除外され、業界は頭を悩ませている。業界関係者は「パラキシレン事業は中国の自給率が低いためチャンスがあるが、今回のFTAから除外された一方、中国石油化学製品はほとんどの無関税が適用されることになり、国内市場が危機を迎えた」と吐露した。