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21日、平昌五輪プラザの近隣で積もった雪を片づける除雪作業が真っ最中だ。除雪機掘削機を運転するオム・ジュデさんは1メートルを越える雪を片付けた経験が多数あり、降っている雪を防ぐことはできないが誰より早く片づける自信があると語った。 |
組織委は競技場ごとに人工雪を150センチの高さで積み上げる予定だ。このため、作る雪の総体積は130万平方メートルだ。サッカー場面積に高さ100メートルで積み上げることができる。投入される水も約80万トンだ。21日まで工程率は75%だ。人工雪の製雪費用は300億ウォン(約31億5000万円)だ。
◆「美しい廃棄物」との戦争
21日明け方から五輪の開・閉会式場である五輪プラザとアルペンスキー競技場である龍坪リゾートへ向かう道路一帯が重装備の轟音で騒がしかった。夜中に降った雪を片づける音だ。
平昌五輪の開催都市である平昌や旌善、江陵(カンヌン)は雪が多く降る地域だ。2011~2017年に平昌地域の2月平均積雪量は5.6センチだ。最大積雪量は43.5センチだ。江陵地域は平均8.3センチ、最大77.7センチだ。時々「雪爆弾」もやってくる。2014年2月、江陵地域には一日の間174.1センチの雪が降り注いだ。競技場や宿舎、関連施設をつなげる「五輪道路網」は総長さが1070キロメートルだ。
平昌五輪組織委は「雪との戦争」、つまり「除雪戦」のシナリオを用意した。組織委のモ・ユンソン廃棄物管理チーム長は「五輪期間に降る雪は交通問題を引き起こすため、成功的な開催を妨げる妨害者」とし「我々は天然雪を『美しい廃棄物』と呼んでいる。見るには良いが、直ちに片づけなければならない存在という意味」と説明した。
いつ降るか分からない雪に直ちに対応するために組織委は191人を投じて24時間待機システムを構築した。競技場、開・閉会式場など主な施設の周辺に除雪専用車両であるウニモグ(UNIMOG)9台、掘削機31台、トラクター12台を配置した。塩化カルシウム2170袋など各種融雪剤も1110トンを確保しておいた。
大雪警報(予想積雪量30センチ以上)が発令される「非常状況」では最大1400人まで人手をさらに投じる。それでも足りなければ、江原道内公務員と軍人など1000人を非常合流させる。最大3000人が除雪作業に出るわけだ。あるチーム長は「1台当たり5億ウォンであるウニモグの賃貸料など、先端除雪装備と人件費などで30億ウォンに近い予算が投入される」と話した。
<平昌五輪>製雪300億ウォンvs除雪30億ウォン(1)