【時論】敵同士も同じ船に乗れば助け合う=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.27 08:19
メディアは大衆の信頼で生きている。法と制度の死角地帯で流す弱者の涙を拭い、不条理を告発し、社会がより良い方向に進むよう役割を果たすという信頼があるからだ。裁判所が発行した家宅捜索令状がなくても、記者の執拗さのためたとえ不快であっても当然協力しなければならないという社会的な共感が形成されたのはこのためだ。よくいわれる「メディアの社会的責任」もこの延長線で理解できるだろう。
しかしセウォル号沈没事故当日の朴槿恵(パク・クネ)大統領の行跡を扱った日本産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の記事から、メディアの存在理由を改めて考えざるをえない。メディアに送る大衆の信頼を無惨に破ったからだ。