【時論】FTAの伏兵「関税3種セット」正さねば=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.27 09:47
さらに大きな問題はこれら調査の「萎縮効果」だ。追加関税賦課のための調査が恐ろしいからと輸出企業が最初から利潤を適正なラインで維持することだ。もっと売れるのにあまり売らず、価格をさらに引き下げられてもそのようにしない。頭の痛いことを最初から避けるものだ。さらに調査が予想されたり、調査が始まれば最初から輸出を断念したり他の国に輸出先をシフトするケースも少なくない。
こうした状況にもかかわらず、数多くの問題を取り上げるFTAでこれら3種の措置に対する規範はわずかだ。韓国が締結したFTAだけでなく他の国が結んだFTAも事情は似ている。いくつかの簡単な手続き的規定とともにWTOの協定内容をそのまま適用するという趣旨のなげやりな条項がすべてだ。もしかすると後で起きかねない国内的な必要から輸入規制措置を発動できる最後の砦を放棄したり弱める理由はないためだ。むしろ主要貿易国は韓国とのFTA締結過程でこうした貿易障壁手段を積極的に活用するという意向を自国民に明らかにしたりする。