20日、高野紀元・前駐韓日本大使が韓国を離れた。 赴任から2年7カ月後だ。 今年2月「竹島(独島の日本名)は日本領土」と述べて、物議をかもした張本人である。 「韓日友情の年・韓日国交正常化40周年」は、同氏の言葉通り、一言で色あせた。 同氏が、在任時代に恐れていたものがある。 韓国人との夕食会だ。 もちろん会合自体が怖かったのではない。 会合に臨む度、同氏は「きょうも爆弾酒を飲むんだな」という不安感を振り切ることができなかったという。「国家機密」だとしていた同氏の爆弾酒の酒量は1杯とされる。 同氏としては、果てしなく回ってくる爆弾酒が、本物の爆弾よりもさらに怖かっただろう。
半面、李濱・駐韓中国大使はその反対の場合だ。 赴任から4年になったが、爆弾酒を遠慮したことがない。 同氏の爆弾酒の酒量は、同氏自身を含めて知っている人がいない。 記録は16杯だ。 酒席をともにした同僚が酔いつぶれたため、それ以上数えられなかったもようだ。 そんな大使が率いる中国大使館に最近、小規模な人事移動があった。 3月に赴任したスポークスマンが、4カ月ぶりに、新しい人物に入れ替えられた。 爆弾酒の酒量が一つの理由だった。 韓国人と頻繁に付き合わなければならないのが職責なのに、爆弾酒を飲めないようじゃ、という論理が大きく働いたという噂だ。