【コラム】歌手を越えて「防弾ワールド」を作り出す(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.06 14:11
防弾少年団がまた大ヒットした。新しいアルバム『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』で3カ月ぶりにビルボードアルバムチャート1位にまた上った。米国市場が仰天した。もう一時的な人気ではなく、主流市場に無事に定着したという意味だ。韓国的色彩を加えて中毒性のあるリフレーンが際立つタイトル曲『IDOL』はシングルチャート11位だ。インターネットでは海外のファンたちがこのダンスをまねる「アイドル・チャレンジ」が流行だ。
英語でない歌詞でビルボードのメインチャートトップの座を2度も握った異例的歩みにフォーブス誌は「防弾少年団と韓国音楽界に限る重要なことでなく、2010年代ポップ音楽界全体に意味のあること」と評価した。防弾の成功がもうK-POPの成功や貧しいボーイ・バンドの出世談の水準を越えたという意味だ。防弾の人気は彼らが単にいくつかのヒット曲を作り出したのでなく、防弾とファンたちで構成された一つの世界を作ったからこそ可能だった。インターネット(ユーチューブとSNS)が武器だった。インターネットが作り出す関係の革命、新しい文化消費方式が重なった結果だ。多元的価値に目覚めている欧米社会の変化も奏功した。「音楽的メッセージとメディアの変化、世界化の過程でより開かれた、多文化的感受性の受容者」(ソウル大学のホン・ソッギョン教授)という三拍子だ。