【時論】FTAの伏兵「関税3種セット」正さねば=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.27 09:47
企業の立場ではおそらく積み上げてきた塔ががらがらと崩れる気分だろう。せいぜい数%の関税率を低くしようと数年にわたる綱引きの末にようやく締結した自由貿易協定(FTA)だ。多くの辛酸と苦難の末に撤廃された関税率が一晩の間に5%、10%、さらに50~60%となる。企業は茫然自失、政府は弱り切る。韓国製品を狙ってこのところどんどん増えている主要貿易相手国のアンチダンピング関税、相殺関税、そしてセーフガード関税の話だ。
輸出企業に追加関税賦課ほど恐ろしいものはない。だから常に不安で落ち着かない。追加関税賦課3種の措置は長い間韓国企業を苦しめてきた。あまりにしばしば触れてきたためいまでも世界貿易機関(WTO)やFTAの話をすると企業関係者は最初にアンチダンピング関税を思い浮かべる。デジタル貿易、自動運転車、人工知能(AI)のような新しい通商問題は彼らには遠い国の話にすぎない。