1兆ウォンの真空トンネル、加速器…机上で物理学研究をする時代は終わった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.29 15:06
重力を発見し、微積分学を発展させたアイザック・ニュートンのシンプルだった。ガラスのプリズムと木で作った望遠鏡が実験装備のすべてだった。アインシュタインは実験室がなかった。彼は紙とペン、そして頭の中で行われた「思考実験」で相対性理論を作った。
最近の物理学の風景はこれとは正反対だ。大規模な観測装備と資本が学問競争力の基礎となっている。2月に重力波を発見した米国のライゴ(LIGO・レーザー干渉計重力波天文台)が代表的な例だ。米ルイジアナ州リビングストンにあるライゴは長さ4キロの真空トンネルだ。米国はここに1兆ウォン(約1000億円)を投資した。原子の大きさより小さい微細な長さの変化を感知できるよう設計されたライゴは世界初の重力波発見という結果を出した。