ロンドンの韓国人観光客(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.20 13:05
韓国人はロンドンの市場を訪れ奇抜なボディーランゲージやいくつかの文章を書き付けた手帳を見せておみやげ品を値切ったりした。若い夫婦も新婚旅行でロンドンを訪れた。彼らは安らかに見えるペアのTシャツを着て並んで立ち観光名所を背景に固い表情でカメラを見つめた。絶対に手を握ったり笑ったりしなかった。英国では新婚旅行が楽しくなければならないと考えるので私たちは韓国の新婚夫婦が本当に楽しいのかわからなかった。
韓国人はグループを離れるとすぐに当然英国にはロンドンだけがあるのではないということを発見した。時々散歩に出ると、私は登山服を完璧に着こなした韓国人と出会う。彼らは必要な言葉が書かれた紙を数枚持って英国の山を堂々と歩く。「この周辺にパブはありますか」のような雑談から、いつも天気に対して討論する英国人の強迫観念を反映したように「日光が美しくありません」「雨が降りそうですか」のような言葉まで書かれている。韓国人は英語を流暢に話せないことは大きな問題ではないということも学んだ。ロンドンには特に英語が不完全な人が多く、あなたが英語で失敗してもだれも気にしない。多分大部分は気付きもしないだろう。
この夏も英国は韓国人でぎっしり埋まった。韓国の蒸し暑さから逃げてきたのかもしれないし、ポンドが下がったのに引きつけられたのかもしれない。彼らはどこにでもいる。若い韓国人はユースホステルに、年配の韓国人は商店に、学究的な韓国人は劇場にいる。何人かは演劇の流れを理解するためにシェークスピアの本を劇場まで持ってきたりもする。この夏初めに英国東部の片田舎ノーフォークで休暇を過ごした私は、朝早くから海に沿って歩いていた。がらんと空いている浜辺では若いカップルが座って静かに話していた。近付いた時に私は彼らが韓国語で話しているのに気付いた。