韓経:【社説】毒殺までする北朝鮮と認知的不協和の大韓民国政界

韓経:【社説】毒殺までする北朝鮮と認知的不協和の大韓民国政界

2017年02月16日11時44分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で毒殺された。統一部も殺害された人物は金正男氏であることが確実だと確認した。金正恩委員長は2011年の執権以降、恐怖政治を最大化し、唯一支配体制に障害となる人物を容赦なく粛清してきた。叔母の夫の張成沢(チャン・ソンテク)氏と玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長、金勇進(キム・ヨンジン)内閣副首相もこのような粛清の犠牲になった。金正恩委員長は海外にまで出て暗殺するという蛮行を犯した。1人独裁を維持するために反倫理的、非人間的な残虐性を見せる偏執症的狂気にぞっとする。

  今回の事件は北朝鮮内部の権力の不安定性をそのまま表したという点で注目される。ビクター・チャ米戦略国際問題研究所(CSIS)客員教授は「今回の事件は北朝鮮内部にいかに多くの抵抗があるかを見せている」と指摘した。金正恩委員長の暴圧的統治は外交関係を完全に断絶させ、北朝鮮住民の人権を抹殺した。抵抗を払いのけるために軍事的緊張の強度をさらに高めている。過去1年間だけでも20回のミサイル試験と2回の核実験が行われた。12日には米国本土まで脅かす改良型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射し、国際社会を揺るがした。

  トランプ米大統領は北朝鮮イシューが「非常に大きな問題」(Big,Big problem)と本格的な外科的手術を予告した。体制崩壊論や先制精密打撃論が公式的に議論される。米議会でも北朝鮮を放置できないとし、軍事的手段が動員される最後の方法を議論している。また安倍首相もトランプ大統領との会談で北朝鮮に対する強力な対応に同調した姿だ。

  しかし韓国の政界は全く違う状況だ。野党の大統領候補者はTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備に反対し、開城(ケソン)工業団地を再開するべきだと主張している。募兵制、服務期間の短縮も次々と出している。全く現実感覚がない。当選すれば米国より北朝鮮を先に訪問するという大統領候補者もいる。外科的手術に対処できる知識と能力もない。かといって大韓民国が運命を同盟にばかり依存することもできない。本当に大変なことだ。
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