【時論】精神革命で大韓民国を立て直そう(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.28 13:23
セウォル号沈没事故をまた別の角度から見ると、韓国社会の文化的アイデンティティの喪失で引き起こされた積弊が赤裸々に現れた惨事といえる。朝鮮末期の良賎間の対立から始まり、日帝の「朝鮮文化抹殺政策」による伝統の断絶を体験したわが民族は、解放になるやいなや同族間の争いの韓国戦争を体験し混乱に陥った。その後模倣産業を基に急激な経済成長を遂げるのには成功したが、その過程を経て体験した政治的・文化的な傷は弘益思想に基づいた民族のアイデンティティを希薄にする結果を生んでしまった。
また、精神の成長が欠如したままフィルターを通さずに押し寄せてきた西欧文明から短期間で得ることになったあふれる富は「政経癒着」と「貧富格差の拡大」、「物質万能主義」、「不信文化」、「利己主義」の発現を深めさせた。これにより政治・社会・経済・文化的問題点が累積し、結局は爆発臨界点に至りいわゆる「ハインリッヒの法則」により悲劇的な事件が起き始めたとみることができる。