北、タンク南侵訓練公開を行った理由は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.08 07:59
北朝鮮中央テレビが105タンク師団の南侵仮想訓練場面を公開したことをめぐり、多様な見方が出ている。1日、労働(ロドン)新聞など3紙の新年共同社説で南側に「緊張を激化させるな」としていた北朝鮮が、それから4日後に対南挑発訓練の現場を公開したからだ。昨年1月、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が同部隊を訪問したときは、韓国の都市を打撃目標にした場面はなかった。千海成(チョン・ヘソン)統一部スポークスマンによると「意図された公開なのか間違って放送されたものか分析中」だということだ。
金正日委員長の動静報道は、朝鮮労働党の宣伝扇動部などの徹底的な検閲を受けるという点を挙げ、専門家たちは意図的公開の方に見方を強めている。5日、中央テレビは動画の代わりに59枚の写真を公開し、このうちの4枚が「中央高速道路春川(チュンチョン)~釜山(プサン)」などが書かれた訓練場を装甲車が走る場面だった。統一研究院チョン・ヨンテ研究員は「北朝鮮は南北和解ムードが漂うとき、対南敵がい心の鼓吹に積極的に出る」とし「対内用である可能性が高い」と述べた。キム・ヨンス国防大学教授は「北朝鮮は新年社説で対話を強調しながらも『敵方の挑発策動に打ち勝とう』と促す二重性を見せていた」とし「軍と住民に主敵概念を鼓吹しようと訓練場面を出したもの」と分析した。