【コラム】どたばたするトランプ大統領の政策が不安だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.16 11:42
新しく導入される健康保険はだれでも加入できるだけでなく、望まない人はいつでも脱退できるとトランプ大統領は壮語した。多くの経済学者はこれを典型的なポピュリズムの発想だと非難した。保険に加入しようと考える人と脱退しようと考える人の両方を満足させるようだが実状ではこうした計画は実現不可能なためだ。
大きな病気になりすぐに保険が必要な人は当然健康保険に加入しようとするが、こうした人たちの加入が続けば増える病院費のために保険料が上がるほかない。もし脱退という活路を開いてくれるなら健康で病院に行く必要のない人たちは高い保険料負担を避けるために保険から脱退するだろう。結局重い患者だけが保険加入を望む典型的な逆選択が広がり、これに伴い保険料は上がり続けるほかはない。オバマケアはこうした逆選択の問題をすべての人たちが無条件で保険に加入するよう強制することで解決したのだ。