幸い、野党から失業対策がなければいけないという難しい前提を付けたものの構造改革が必要だという主張が出ている。一歩進んだ発言だ。ようやく出てきた構造改革の主張に続き、「ワンショット法」補完と労働改革にも前向きな姿勢を見せてほしい。余っている人材と設備を使う東南圏の新空港建設など「韓国版ニューディール政策」を併行するグランドデザインも必要だ。

韓国経済は墜落か反騰かの岐路に立っている。不振企業の構造改革と事業再編を速かに進め、新しい成長動力産業を育成できるよう労働改革法、サービス業活性化法など関連法を早期に通過させなければいけない。海外に出て行った企業が戻れるよう企業投資環境も画期的に整備すれば希望はある。経済民主化のレベルも与野党が早期に合意するなど政治リスク、政策の不確実性を除去してこそ、企業が投資して雇用も創出し、分配も改善するという点を銘記する必要がある。

間違った処方は必ず危機を招く。より大きな悲劇を迎える前に与野党が超党派的に危機に対処しなければいけない。

オ・ジョングン建国大特任教授・韓国経済研究院招聘研究委員


韓経：【時論】経済立て直しが最優先という命令（１）