【コラム】赤面する韓国の卑罵語文化(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.31 14:05
私たちの歴史には風刺・ユーモアの大家が多かった。申在孝(シン・ジェヒョ)が集大成したパンソリ六マダンでは、生活が苦しかった民衆の恨と哀歓が民衆芸術に昇華されて表出する。朴趾源(パク・ジウォン)の許生伝、金万重(キム・マンジュン)の謝氏南征記を読んでカタルシスを感じるのは、痛烈な風刺と節制された表現が胸に響くからだ。言葉と文は一国の品格を圧縮して表す。朝鮮の両班には凍え死んでも火に当たらないという覚悟があった。KBS労使はこのように悩んだのだろうか。
中国や日本を調べても卑罵語は東洋の儒教文化伝統とかけ離れている。日本語で「馬鹿野郎」は相手を侮蔑する時に使う最後のレッドラインだ。中国語でも「斑疹(足りない者)」程度がすべてだ。1990年代末、北京の夜道で乗車拒否をするタクシー運転手に向かって「斑疹」と吐き、殴られ殺されそうになった記憶がまだ鮮明に残っている。