韓経:【時論】原子力政策、世界市場も眺めよう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.16 11:08
月城(ウォルソン)1号機の運転許可延長の取り消し処分、慶州(キョンジュ)地震による安全性問題、福島原発事故のトラウマなどで、原子力発電を懸念する世論が形成されている。過去40年間にわたり安定的な電力供給と気候変動対策に寄与した原子力が「危険」というフレームで厄介者扱いされているのではないかと思う。しかし原子力は世界的にその影響が関連するだけに、原子力政策は国内だけでなく国際的な状況も眺めて決めなければいけない。
最近の世界的な動向を見てみよう。スウェーデンは電力の40%を原子力で確保していて韓国と似ているが、福島事故後の原発閉鎖政策から従来の維持する方向へと旋回した。これを受け、従来の原発に代わる新規原発建設の可能性を開いておいた。経済協力開発機構(OECD)傘下の国際エネルギー機関(IEA)は50%の電力を担う原発をすべて閉鎖するというベルギーのエネルギー政策について「電力エネルギー安全保障と低炭素電力供給を深刻に脅かす」と助言した。