【時論】私たちにとって何が真の愛国か=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.25 14:29
迷走していた高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備問題の方向性がようやく見えてきたような感じだ。最終候補地とされた慶尚北道星州郡(キョンサンブクド・ソンジュグン)の住民たちの激しい反発で進退苦難に陥っていたが、第3候補地が議論されている。民家から遠いあるゴルフ場への移転配備が有力な雰囲気だ。
すでにご存知のように、韓半島(朝鮮半島)THAAD配備は北朝鮮の核・ミサイル挑発から始まったものだ。韓米同盟レベルから、米国は在韓米軍と同盟国の保護、韓国は自衛のためにこの配備を決めた。にもかかわらず、THAAD配備は中国の強い反対によって、その本質よりも米中間の域内主導権および自尊心の対決へと変質した。北朝鮮威嚇の直接的な利害当事者である韓国は、米中の狭間で身動きが取れない苦しい状況に置かれている。このように、国家の命運がかかった国家的危機状況で、星州地域民の反対は一定部分理解することができる。しかし、一部の知識人や長官OBによるTHAAD配備反対主張、中国メディアへの寄稿、そして野党議員の訪中などは当惑すべき残念な出来事だった。果たして真の愛国とは何か。