朝日新聞「北、住民への“核放棄”説得のため『正恩氏の涙』を映した映像製作」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.30 13:03
海辺で、男性が水平線を遠く望んで立っている。ほおを涙がつたう。そこに、こんな趣旨のナレーションが流れる。「強盛国家を実現するため努力してきたのに、改革がうまくいかないもどかしさから、涙を流しておられる--」。
映像に登場した男性は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長だ。朝日新聞は30日、脱北した元労働党幹部の言葉を引用し、北朝鮮当局が最近、金委員長が涙を流す姿が映った映像を製作し、これを末端の党幹部を教育する場で上映したと報じた。同紙のインタビューに応えた元労働党幹部が北朝鮮内部の人物から聞いた内容だ。
北朝鮮で神同然の存在である最高指導者が涙を流している様子が公開されたのは異例のことだ。同紙はこれに対し、6月12日米朝首脳会談を控えて会談の主な議題になる「核廃棄」の必要性を内部に訴え、動揺を防ぐために製作された映像だと分析した。