<チャイナインサイト>中国の「口汚い」環球時報をどう見るべきか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.29 13:11
環球時報の報道はなぜこのように口汚いのか。大きく2つの理由を挙げることができる。最初は商業性の追求だ。改革・開放の風と共に中国の報道機関もかなり以前から無限競争の市場に追い出された。政府の支援を期待するよりは直接お金を稼がないわけにはいかない状況になった。環球時報はその誕生そのものが商業性の追求と密接だ。環球時報は1993年初めに人民日報傘下の「環球文萃」という名の週刊新聞として創刊された。
環球時報の総編集(製作総括)をつとめた何崇元によれば創刊には2つの目的があった。1つは「外国のさまざまな先進的な経験を中国読者に紹介しよう」というものであったし、もう1つは「国際部に勤める多くの記者のボーナス問題を解決しよう」というものだった。人民日報には特派員を含めて国際部記者が多かったが紙面は小さかった。これに対し人民日報で消化しにくい国際記事を環球文萃に掲載してその記事については原稿料を支払う形で記者たちの生計を支援しようという趣旨だったのだ。