【社説】韓国を襲う保護貿易主義(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.04 17:29
昨年4月、アップルがサムスン電子を相手取り特許訴訟を起こすと、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長は「出る杭は打たれるという原理」と述べた。 こうした不吉な予言が現実化している。 韓国の輸出企業に向かって、特許訴訟と貿易報復という激しい津波が押し寄せている。 欧州発の経済危機で世界経済が混迷しているうえ、重要な選挙を控えた世界各国が不況と失業による内部の憤怒を外国企業の責任にする雰囲気が表れつつある。 懸念されてきた保護貿易主義が勢力を伸ばし始めたのだ。
特に韓国製品が集中砲火を浴びている。 代表的な例がサムスン電子とアップルの特許訴訟だ。 米国陪審員が自国企業のアップルに軍配を上げ、1兆ウォン(約700億円)以上の賠償金を決めた。 昨年11月には米裁判所がデュポンの営業秘密を侵害した容疑で、コーロンに対し、過去5年間に米国に輸出した金額の300倍を超える約1兆ウォンの賠償を命じた。 これだけではない。 世界的なパテントトロールが韓国企業を苦しめながら、昨年、米裁判所だけで117件の特許訴訟が提起された。 2年前に比べ80%以上も増えた。