日本と米国の専門家はスリムな体型のイチローを「メード・イン・ジャパン」の電子製品に例える。単に打撃技術が優れているからではない。イチローは本当の機械のように動く。イチローは毎朝、妻が作ったカレーライスを食べ、一日をスタートする。野球場での動き一つ一つをシナリオのように完ぺきに決めている。バット職人が特殊製作したバットを神のように大切にする。試合後には自分のウェイトトレーニング施設で特別練習をする。「野球場に入る瞬間、結果はすでに決まっている」と話すほど徹底的に準備する。

イチローはあまりにも機械的なため疎通が苦手だ。英語は習わず、チームメートと摩擦を起こしたことも何度かあった。「イチローはその気になれば本塁打を打つことができる。しかし安打ばかり打とうとする」と非難した選手もいた。４０歳を過ぎたが、イチローの体力は問題ない。視力が問題だ。速球に対応できず、三振が多い。それでも彼はまた挑戦する。打撃は３回の機会のうち１回でも成功すれば十分であるからだ。

「４０００の安打を打っても、それだけ見てはいけない。８０００回以上の失敗をし、それと常に自分なりに向き合ってきた。適当にすれば自分の可能性がつぶれてしまう」。１年前にイチローが語った言葉だ。イチローはまださらに発展する余地があると信じている。


＜大リーグ＞控えでもよい…メジャー３０００本安打、イチローの挑戦（１）