小麦の価格が再び引き上げられる。小麦粉メーカー大手４社のひとつ、東亜（トンア）製粉が２１日から小麦粉の価格を１６～３０％引き上げる方針を固めた。大韓（テハン）製粉、ＣＪ、三養（サミャン）なども近くほぼ同じ幅の値上げを行うとみられる。

これら大手４社は、国内シェアの９０％以上を占めている。原油高騰の影響で輸入小麦の価格が１日に２５％、月９０％上昇する状況で、小麦粉の値上げはある程度予告されていた。しかし、今年に入っての値上げは初めてだ。昨年３回も値上げされていて、それがインスタントのラーメンやジャージャー麺の値上げにつながったため、業界が再度の値上げに負担を感じていたからだ。

政府が先月、「物価管理対策」として集中的に管理するとし発表した「５２品目の生活必需品」に小麦粉とラーメン、ジャージャー麺も含まれている。小麦粉の値上げは、それを原料とするラーメン、菓子、パン、ジャージャー麺などにも影響を及ぼす。昨年、小麦粉価格が３回値上げされたが、その２～３カ後には決まってラーメンや菓子などの価格が１５％以上引き上げられてきた。

特に昨年１２月に小麦粉価格が２４～３４％上昇した後、ジャージャー麺とチャンポンの価格はそれぞれ５００ウォンずつ引き上げられた。２月にはインスタントラーメンの代表商品「辛ラーメン」の価格が１５．４％引き上げられ、先月にはパンの価格が１０～２０％上昇した。