韓経:【寄稿】エンジニアリング技術なく建設・プラントの未来はない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.20 09:58
韓国国内エンジニアリング技術基盤産業が対外競争力の低下で危機を迎えている。建設、プラント、造船海洋分野の設計・事業管理などエンジニアリング技術が中核であるEPC(設計・調達・工事)産業の成功神話が崩れている。エンジニアリング技術の高度化なく施工中心の事業で収益性が伴っていないからだ。
国内EPC企業は2000年代半ば以降、「3高現象(原油高・円高・高成長率)」という対外好条件と事業主の工事リスクを負う一括請負方式で成長した。しかし施工および外形中心の事業にとどまり、産業構造を先進国型に高度化できなかったうえ3高現象が消えたことで、成長にブレーキがかかった。
韓国企業は資機材の大半を海外から輸入し、現地人材を活用するため、国内雇用創出効果も大きくない。発注国は自国の経済活性化のために現地に事業遂行会社の設立を要求し、自国の資機材および工事部門活用を義務化する傾向だ。こうした状況で施工中心では競争力を確保するのが難しい。グローバル市場は従来の技術に情報技術(IT)、バイオテクノロジー(BT)など新技術を取り入れる融合型プロジェクトエンジニアリング市場に発展している。数兆ウォンの大型プロジェクトはエンジニアリング技術を土台に融合一体化が進んでいる。