【社説】いまは「経済回復」を成果で見せよ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.02 10:06
韓国経済が怪しい。「経済回復」を旗印に掲げた崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済チームがスタートして2カ月が過ぎたが景気が回復するという確信を与えられないまま、ともすれば再び沈滞状態に沈み込むかも知れないという不安な兆しが見えるのだ。統計庁が最近発表した「8月の産業活動動向」は韓国政府の総力浮揚策にもかかわらず、実体経済がなかなか回復しない中で景気がむしろ鈍化する可能性があることをそのまま示している。8月の全産業生産は前月より0.6%減り3カ月ぶりにマイナスに転じ、鉱工業生産は3.8%減り通貨危機の最中だった2008年12月のマイナス10.5%以降で最も大きい落ち込みとなった。設備投資もやはり前月より10.6%減り2003年1月のマイナス16.1%以降で最大の減少幅を記録した。消費動向を示す小売り販売が2.7%増えたのはそれなりに慰めになるが、全般的な企業活動が大きく萎縮しているという事実は景気鈍化に対する不安感を育てている。
韓国政府は景気回復が遅れている理由をセウォル号沈没事故による内需不振の余波と国会の長期空転による立法措置の不備のせいにしてきた。事実これまでこうした要因が経済回復の足を引っ張ったという点はある程度同意できる。しかし消費心理が回復しているのを見るとセウォル号の余波もある程度解消されたようであり、国会もセウォル号特別法合意を契機に正常化していることから立法不備のせいにするのも難しくなった。今後も景気が回復しない場合、これ以上だれかのせいにする言い訳がなくなったのだ。これからの経済成績はそのまま朴槿恵(パク・クネ)政権と崔ギョン煥経済チームの責任という話だ。