特にＯＢビールのブランド「カス」が２０１２年から国内市場でハイト真露の「ハイト」「マックス」などを押しのけて消費量１位のブランドに成長したことに注目した。またＡＢインベブはＯＢビールに自社ブランドのバドワイザー・コロナ・ヒューガルデンなどの海外ビール販売に対する独占ライセンスを与えて協力関係を維持してきており、輸入ビール市場で主導権を握ることができると判断したという。

これに増してＡＢインベブは韓国をアジア市場攻略の前哨地にしようとする腹案だと伝えられた。ＡＢインベブのカルロス・ブリトー代表理事は「ＯＢビールはいち早く成長しているアジア太平洋地域市場で、私たちの位置づけをより一層強化させる」としながら「アジア太平洋地域の成長に多大な寄与をするだろう」と話した。

ライバル会社は神経を尖らせている。ハイト真露のイ・ヨンモク常務は「買収金額が思ったよりも高い」として「単純に韓国市場ではなくアジア市場全体を攻略するための布石を置いたようだ」と解釈した。今春、国内工場でビールを生産・販売する計画を持っているロッテ七星の関係者もやはり「買収価格が高いが、そのように策定したのはそれ相応の腹案があること」としながらも「国内ビール市場の３強構図を目指すロッテの戦略は揺らがない」と話した。


ビール世界最大手ＡＢインベブ、韓国ＯＢビール５年ぶりに再び買収（１）