【社説】「秘書性的暴行」前忠南知事の判決逆転…法・判例整備が急がれる
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.02.02 12:52
安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道知事が控訴審で強制わいせつ・性的暴行の有罪判決で懲役3年6月を言い渡され、法廷で拘束された。一審とは違い、ソウル高裁は元秘書の被害者キム・ジウンさんの信ぴょう性が高いと見なした。安元知事が業務上の威力(他人が望まないことをさせる有形・無形の力)を動員してキムさんの性的自己決定権を侵害した「権力型性犯罪」と判断した。裁判所は10件の公訴事実のうち1件を除いてすべて認めた。昨年8月の一審では、キムさんの自由意思を制圧する水準で威力は行使されていないという理由で無罪となった。陳述の証拠力だけでなく法理に対する判断も一審と二審で違った。安前知事が上告すれば最終判断は最高裁で下される。
一審判決を批判してきた女性団体は直ちに「歴史的な判決」として逆転した結果を歓迎した。半面、社会の一部では「時流に便乗したでたらめな判決」という非難も出てきた。最近の金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道知事の裁判と同じように極端に分かれた評価が出てくる。何よりも裁判所の判決は尊重されなければいけない。自分の予想や希望と異なるからといって裁判官を攻撃するのは法治主義を無視する行為だ。