【コラム】第一歩を踏み出した「MIKTA」に注目しよう=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.07 11:40
昨年インドを訪問した時だ。あるインド外交官が真摯に尋ねた。「韓国はインドと軍事的同盟を結ぶ考えはないのか」と。インドには中国が最大の仮想敵国だ。1962年には国境紛争で戦争もした。このためインドは「東アジアで中国を牽制する同志として韓国を念頭に置いている」ということだ。
意識は伴わないが、韓国の国力はさまざまな分野で高まっている。韓国の軍事力が世界7、8位というのは公認の事実だ。インドが軍事同盟を念頭に置くほどの規模だ。
このように国力が高まったが、韓国は北朝鮮と周辺強大国に挟まれ、その向こう側があまり見えなかった。潜在力に比べ、他国と十分に協力することも、支援することもできなかった。このため韓国に対する認識は「川から生まれた竜」にすぎず、概して冷たい。特に東南アジアに行けば状況がよくない。5、6年前、ネパールである韓国人観光客が歩いていると、突然、石が飛んできたという。その人を捕まえてみると、韓国で働いて手を切断した労働者の親戚だった。外国人労働者にきちんと対応せず、恨みを買ったのだ。スリランカ・中国などで現地勤労者を韓国式に扱い、激しい労使紛糾が続出した。
こうしたイメージをどうすれば改善できるのだろうか。近道はない。国際社会で善行を積み重ねていくしかない。貧しい国を支援し、紛争地域に行って治安を支援しなければならない。
特に中堅国として気候変動問題で活躍が可能だ。現在、排出ガス縮小をめぐり先進国と開発途上国が激しく対立している。しかし最貧国から先進国の入り口まで発展した韓国に対しては双方が耳を傾ける。双方の懸け橋になれるということだ。
国際社会も人が暮らすところと同じだ。超強大国でない限り、一人で騒いだところで、聞くふりもされない。集団になって主張し、行動すれば、話は変わる。似た立場の中堅国が集まり、力を合わせて意味深いことをすれば、その効果は倍加する。MIKTAに注目すべき理由だ。
ちょうど中堅国外交を重視する朴槿恵(パク・クネ)大統領が6日、インドネシアから東南アジア歴訪を始めた。頼もしい新しい同志と一緒にどんな良いことをするか議論する絶好の機会ではないか。
ナム・ジョンホ中央SUNDAY国際選任記者
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