渡り鳥から鳥インフル…群山・高敞で50万羽の移動追跡=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.21 10:36
また、鳥インフルエンザ拡散を最小化するため、畜産農家従事者は深夜に農耕地周辺に外出しない方が良いと政府は説明した。トモエガモは昼間は貯水池にいるが、日が沈むと周辺の農耕地に飛んで行き穀物類を拾って食べるためだ。接触による感染の危険が高まる可能性があるのだ。農林畜産食品部はトモエガモでない他の渡り鳥も鳥インフルエンザの感染源になる恐れがあると判断し、全国20カ所余りの渡り鳥飛来地周辺で自治体や農協とともに400の共同防除団を構成し農家の消毒を強化する計画だ。
渡り鳥飛来地周辺の農家と畜産業者は政府発表直後から独自に防疫を開始した。全羅北道益山市(イクサンシ)でニワトリ4万羽を育てている畜産業者では半径50メートルまで消毒薬を散布する大型消毒車を使い、錦江支流の魚梁川(オリャンチョン)一帯の渡り鳥に直接薬を散布した。ニワトリやカモを育てる農民はこの日から畜舎の屋根まで消毒を始めた。屋根に落ちた渡り鳥の排泄物を通じ鳥インフルエンザウイルスに感染する恐れがあるためだ。全羅南道霊岩郡でカモ6万羽を飼育するクォン・ヨンジンさんは、「3年前に鳥インフルエンザが広がった時には4万羽を埋却しなければならなかった。消毒薬を散布するとビニールハウス畜舎の寿命は半分に減るが、それでも鳥インフルエンザに伝染するよりましだ」と話す。