28歳の最高司令官・金正恩、次帥を飛び越え元帥に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.19 08:47
日曜日に開かれた党政治局会議が李英鎬の粛清だけでなく、労働党と権力組織全般に手を入れた正常な過程だったことを見せようという意図もみられる。ある当局者は「金正日の死去直後に大元帥推戴の手続きを踏んだのは、金正恩を元帥に座らせようとする腹案があったため」と述べた。金正恩の後見役で叔母の金敬姫(キム・ギョンヒ)党秘書とその夫の張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長が、緻密な後継権力構築の下絵を準備しておいたという分析だ。元帥称号を通じて軍を確実に掌握し、後継権力の構築を迅速に進めていることを誇示しようとしたという観測も可能だ。
しかし相変わらず釈然としない点もある。後継者に対する軍部の支持を金正日に任された李英鎬を追放し、元帥の称号を受ける過程を見れば、金正恩とその後見勢力が何かを焦っているという印象を受ける、というのが政府当局と専門家の見解だ。一部では、軍元老勢力が軍の経歴がない金正恩の超高速昇進を快く感じていないという声もある。