【時視各角】サムスン電子が鉢巻を締め直すのは…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.18 10:17
サムスン電子が今年の賃金据え置きを発表した時、市中反応は「これはどういうことか」だった。昨年売り上げ206兆ウォン、営業利益25兆ウォンの会社が「危機」で鉢巻を締め直すというからだ。しかしサムスン電子内部の危機感は誇張ではなかった。売上額は前年比約10%、営業利益は32%以上減ったからだ。成長一筋に走ってきた「進撃のサムスン電子」には前代未聞の事件だった。ところがサムスン電子の現象はそのまま韓国の輸出にも当てはまる。昨年の貿易規模は4年連続1兆ドル台、貿易収支黒字は474億ドルを記録したが、今後は心配だ。
中国の追撃程度ならば技術などでどうにかしてみるはずだが、問題は世界経済のパラダイムが変わる新たな兆しだ。1970年代から韓国は輸出主導で経済成長を成し遂げた。当時は大概の国は輸出が成長動力だった。ところが振り返ってみれば、いまは輸出を語る国はあまりない。最近の世界経済当局の関心事は「内需」だ。通貨危機後に経済学者と各種国際機関も内需主導型成長戦略に転換するよう勧告した。