【コラム】逆直購は韓国の新たな輸出通路
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.19 13:19
35カ月間続いている貿易黒字の便りでさえぎられた「不都合な真実」が一つある。ますます拡大しているオンライン直接購買(直購)市場での貿易不均衡だ。さまざまな理由により海外の直購族が韓国の商品を求めることができないため、外国人による直購いわゆる「逆直購」規模はわずかな水準にとどまっている。そうしている間に韓国人による海外直購との格差はますます広がっている。昨年韓国が記録した逆直購規模は303億ウォン(32億円)に過ぎず、この分野での貿易不均衡が1兆6000億ウォンに達した。
過度な個人情報の要求など、他国に比べて複雑な決済システムが問題だと指摘されている。名前と電子メールアドレス、パスワードだけ入力すれば良いアマゾン、イーベイ、アリババなどのグローバルサイトと比べると利用しにくいというのが国内外の消費者の反応だ。海外地域別では、韓国企業側の消費者の好みを汲み取っていこうとする努力も必要だ。中国直購族は注文した商品の配送現況をスマートフォンアプリでその都度確認できることを望むという。クレジットカードの普及率が低いインドネシアでは現金決済と携帯電話決済が好まれている。フランスやドイツでは英語よりは仏語や独語など自国語で構成されたサイトや製品説明に信頼感を持つ。この他にも簡便な通関手順、免税範囲の拡大、海外物流および配送、信頼度の高いサイトへの入店など、直購活性化のために解決すべき課題は1つや2つではない。