【グローバルフォーカス】強大国は韓国統一を望まない?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.07 15:25
李明博(イ・ミョンバク)政権時、中国の官僚は過去初めて統一を支持するという意向を表明した。だが、中国側が具体的にどんな表現を使ったのか詳しく見てみる必要がある。北京が好むのは「自主的な統一」だ。「自主的な統一」は平壌(ピョンヤン)とソウルが米国の影響を受けないで成し遂げる統一だ。中国はまた、統一韓国が米国と同盟関係を廃棄することを期待する。北京の立場からは、韓国統一は中国が力を蓄積する時まで、遠い未来に先送りするのが最善だ。時間を稼ぎながら韓国を米国の同盟ネットワークから離脱させて平壌に対する統制力を強化するためだ。
もちろん、中国でも韓半島の未来に対する静かだが深みのある討論が行われている。多くの中国学者が統一韓国が米国と同盟関係の民主国家であると予想する。これは避けられないということだ。さらに、一部自由主義的な中国学者はそうなることを希望する。北京に自由化の圧力を加えるためだ。別の中国人専門家は個人的に統一が近い将来行われることを期待する。疲れて危険な金正恩(キム・ジョンウン)政権を除去するためだ。中国が公式に希望している「自主的な統一」は、本質的に中国がその過程と結果に影響力を行使する統一だ。また、暗黙的にソウルが単独で主導する統一に対する反対が内包されている。少なくとも現在ではそうだ。
日本の立場は変化した。20年余り前、日本の官僚と学者は統一韓国が日本に背を向けると考えて統一を敬遠した。だが、今は北朝鮮の対日ミサイル・核兵器脅威のために多くの日本の官僚と学者は北朝鮮政権の終焉が北朝鮮の脅威と日本人拉致者問題を解決する唯一の方法だと結論を下したようだ。日本人戦略家が提示する主な統一条件は、統一韓国が米国と同盟関係を維持しなければならないということだ。