【時論】『太陽の末裔』シンドローム後、韓流を生き返らせるには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.18 13:14
投資を引き出す多様な作品を開発して制度を改革し、国内のドラマ業界を安定させてこそ韓流復活の土壌が用意されるというメッセージも残した。談論を活性化させる芸術性と実験性の高いドラマ、輸出に有利な最も韓国的かつ普遍的なストーリーを入れた作品を同時に発掘して市場を育てなければならないという意だ。現在の国内ドラマ市場は業界を規律する「ルール」もなく、持続可能性を担保する健全性もない状態だ。毎晩放送局ごとにドラマを2本ずつ過多編成していたら投資誘致や作品興行、広告誘致などどれも容易ではない。そうかと思えば、ひとまず視聴率を高めようと定石の事前制作を冷遇しながら1~2回の放映後に不振になれば各種興行コードを入れるやり方で台本を直し、同時制作を行っている。このような奇形的な構造で作家や制作スタッフはストレスに泣き、俳優は「ページ台本」「刺身台本」(途切れ途切れの台本という意味)を手に機械のように演じる。『太陽の末裔』も例外でなかったように、投資誘致が難しいと作品は間接広告(PPL)で壁貼りされるのが常だ。スターのギャラは上昇し続けて周辺人物が省略されることにより助演・脇役級の俳優は生計難に苦しめられる。
このような問題を解決するには、放送局・制作会社・作家・俳優集団が力比べをやめて、まず適正ドラマ本数や制作費に連動した出演料の上限制、完全な事前制作システムの定着に合意しなければならない。企業もPPLの協賛に終わらずに直接制作投資に出て市場を育てる一助となるべきだ。