韓経:現代自動車コピーした中国車…韓日の高級人材大挙引き抜き波状攻勢

韓経:現代自動車コピーした中国車…韓日の高級人材大挙引き抜き波状攻勢

2018年08月08日09時33分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  2009年4月、中国・上海モーターショー会場。数百人の外信記者は驚きを禁じ得なかった。中国吉利自動車がロールスロイスのモデルをそのままコピーした「GE」を堂々と発表したためだ。その後上海自動車など中国のメーカーは数年にわたりメルセデスベンツとBMWなど外国ブランドのデザインをコピーするのに熱を上げた。車両前部のグリルは現代自動車の「サンタフェ」を模倣し、後部バンパー部分は起亜自動車「ソレント」をくっつけたような車まで登場した。外信は「情けないコピー」と皮肉った。

  それから9年後の今年4月、北京モーターショー会場。1200社ほどの参加企業のうち最も際立って見えたメーカーは吉利自動車だった。新しいエコカー「博瑞」を公開し熱い関心を集めた。これまでに出されたプラグインハイブリッドカー(PHEV)モデルのうち最も優れた性能を持つとの賛辞を受けた。

  ◇「中国自動車崛起」波状攻勢

  中国の自動車メーカーが「自動車崛起」に向けた波状攻勢に出た。「コピー車」のイメージを投げ捨て独自デザインと先端技術を適用した車を出し競争力を見せつけている。コストパフォーマンスだけでなく、デザインと燃費、オプションに至るまで相当な技術力を蓄積してきたというのが専門家らの評価だ。

  変わった中国メーカーの競争力は現地市場のシェアにそのまま現れる。10年ほど前に20%台水準だった中国メーカーのシェアは着実に増え、2015年に40%台を超えた。今年6月末基準で中国メーカーのシェアは43.5%に達した。

  中国企業の最大の強みは価格競争力にある。海外企業に引けをとらないデザインと性能を備えた車を30~40%安い価格で売っている。中国で販売する現代自動車の「サンタフェ」は2.0ターボ基準で23万9800~28万9800元(約390万~470万円)だ。広州自動車の同クラスの「GS8」2.0ターボモデルは16万3800~25万9800元(266万~422万円)だ。100万円以上の違いがある。

  現代・起亜自動車はゼネラルモーターズ(GM)やフォルクスワーゲンなど他の輸入車ブランドと中国メーカーの間に挟まれあいまいな立場に置かれることになった。GM「ビュイック・エンビジョン」2.0ターボモデルは26万9900~31万9900元でサンタフェとの価格差は大きくない。産業研究院のイ・ハング研究委員は「販売台数増加に力づけられ中国自動車メーカーが投資を増やし協力企業の競争力も向上する好循環構造が定着した」と分析した。

  ◇韓国の高級自動車人材を大挙引き抜き

  中国自動車メーカーの成長の背景には中国政府の全幅的支援もある。中国政府は海外の自動車メーカーが中国に進出するには自国企業と合弁法人を設立しなければならないという規制を通じてメーカーを保護している。莫大なエコカー補助金も「自動車崛起」の原動力のひとつだ。

  相次ぐ合従連衡と買収合併も短時間に技術力を引き上げた要因に挙げられる。2010年にスウェーデンのボルボを買収した吉利自動車は今年初めにメルセデスベンツの親会社ダイムラーの筆頭株主になった。株式9.69%を取得するのに投じた金額だけで1兆円に達する。

  中国メーカーは最近韓国と日本自動車業界の高級人材まで大量に確保している。韓国と日本のメーカーの経営・管理・技術ノウハウを吸収して競争力をさらに拡大するという計算が背景にあると分析される。ある部品メーカー代表は「吉利自動車だけで現代・起亜自動車、双竜自動車出身人材が100人ほどいると承知している。韓国での年俸の2~3倍を与え秘書や家政婦まで付けて人材を引っ張り込んでいる」と話す。

  ◇「後進」繰り返す韓国の自動車業界

  中国が疾走する間に韓国の自動車業界は「後進」を繰り返している。2016年に179万2021台に達した現代・起亜自動車の中国販売台数は昨年114万5012台で40%近く落ち込んだ。現代・起亜自動車は米国市場でも販売不振に苦戦を免れずにいる。

  韓国の自動車産業が危機に陥った原因は複合的だ。スポーツ多目的車(SUV)を好む世界的な流れを素早く読めない上に価格競争力も確保できなかった。ここにウォン高も韓国車の足を引っ張っている。

  高コスト・低効率構造もやはり慢性的問題だ。現代自動車と起亜自動車、韓国GM、ルノーサムスン、双竜自動車の韓国の自動車5社の売り上げ比の人件費の比率は平均12.29%に達する。これに対しトヨタの売り上げ比の人件費は5.85%で韓国メーカーの半分に満たない。

  専門家らはこうした格差が労使関係の違いから始まったと分析した。トヨタの労組は1962年にノースト宣言をしてからこれまでストをしていない。今年で56年目だ。これに対し現代自動車労組は1987年の労組設立から4回を除き今年まで32年間毎年ストをしている。

  
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