【コラム】韓国にウォーレン・バフェットがいない理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.30 14:52
バフェット氏は経営権の防衛を心配する必要もない。差別議決権の株式のおかげだ。ヘッジファンドのエリオットがサムスンを攻撃しなかったら、いまだに国会が関心さえ向けなかった米国の経営権の防衛制度だ。そのクラスAの株式は議決権がクラスBの株式の1万倍だ。バークシャー・ハサウェイの持分を99%かき集めても経営権には何の影響も及ぼせない。財産1%だけを残して99%は寄付できるというバフェット氏の好機はここから始まる。
寄付といっても同じだ。韓国では会社の株式を寄付しようとしても持分5%を超えれば贈与税を支払う。いくら大企業を経営するにしても現金保有は制限的にならざるをえないという話だ。一般贈与と変わらない。米国は株式の寄付には税金を払わせない。