【コラム】気候災害で漢江が干上がりはしないだろうか=韓国

【コラム】気候災害で漢江が干上がりはしないだろうか=韓国

2015年11月02日17時22分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  エジプトのナイル川や中国の黄河、米国のコロラド川は海にいたる前に干上がる。人々がダムで川をせき止め、水路を別の場所に回したからだ。

  韓国の漢江(ハンガン)も安心できない境遇だ。昨年から続いている水不足のせいだ。全国の今年1~10月の降水量は平年の60%程度にとどまった。北漢江(プッカンガン)の昭陽江(ソヤンガン)ダムは貯水率が42%、南漢江(ナムハンガン)の忠州(チュンジュ)ダムは40%だ。60%以上だった例年の水準を大きく下回っている。用水供給の見通しで忠州ダムは「深刻」な段階だが、昭陽江ダムと共に用水を供給しており、それなりに「注意」段階を維持している。

  昨春から漢江の維持用水は大幅に減った。水質を維持して生態系を保護するために流すのが維持用水だ。昭陽江ダムと忠州ダムの放水量が減りながら下流の八堂(パルタン)ダムの放水量も普段は1秒あたり120立方メートル(一日1000万立方メートル)を超えていたが最近では80立方メートルに減った。八堂ダムの下流でも取水が行われるためソウルの蚕室(チャムシル)水中堰に達すれば流量は1秒あたり40立方メートル水準に減る。

  蚕室水中堰と下流の新谷(シンゴク)水中堰の間でも川の水が増えるが、上流から流れてきた水ではなく下水処理場からの放流水が大部分だ。上流川の水が浄水場と水道の蛇口、下水管と下水処理場を回って漢江に入ってきたのだ。蚕室水中堰を境界に上流と下流では「水が変わる」。

  昨夏、漢江下流で緑藻がとりわけ激しかったこともこのためだ。ソウル市内の下水処理場には緑藻の原因となるリンを除去する施設がまだそろっていない。

  来春まで水不足が続けば漢江は下手をすると蚕室水中堰で小川になるかもしれず、深刻ならば流れが断ち切れてしまう可能性もある。水資源の専門家たちはダムを作って4大河川堰に水路をつなげなければいけないと主張する。だが究極的な対策は温室効果ガスを減らすことだ。気候変化を防ぐことができず水不足がますます頻発して深刻になり、雨が降らなければダムも効果がない。

  問題は韓国だけが温室効果ガスを減らしたからといって解決されないという点だ。今月末にパリで開かれる国連気候変動枠組条約(UNFCCC)当事国総会を控えて韓国など世界146カ国が温室効果ガス縮小案を国連に提出したが、先月30日に国連は気候災難のマジノ線、すなわち地球平均気温上昇を2度以内に抑制するには不十分だと明らかにした。

  ご先祖様は、大干ばつになっても干上がらないのが江で、いくら大きくても干上がってしまえば川だといった。人が起こした気候災害のせいで漢江が「漢川」にならないだろうかと心配だ。

  カン・チャンス論説委員・環境専門記者
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