北朝鮮産と疑われる石炭を荷役した船舶、韓国政府「疑惑なし」出港許可(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.08 09:28
7日午後、慶北浦項市(キョンブク・ポハンシ)南区松亭洞(ナムグ・ソンジョンドン)の浦項新港第7ふ頭。約1万平方メートル幅のふ頭荷役場に真っ黒な5000トン規模の石炭が山積みのように積まれていた。石炭のほこりの後ろに巨大な船舶1隻が目についた。船首にはペインティングが一部剥がれた「JIN LONG」という文字が見えた。貨物船「JIN LONG」号だった。JIN LONG号は最近、北朝鮮の石炭を韓国に搬入したという疑いがもたれているベリーズ籍の船舶だ。JIN LONGのそばには大型クレーン1台が石炭を掻い込む一対のショベルを利用して船舶に乗せられた石炭を掻き集めて荷役場に運ぶ作業をしていた。
JIN LONGは浦項新港に石炭5000トンを下した後、残りの100トンも荷役した。荷役作業をしていた作業員に「北朝鮮産石炭ではないか」と聞くと、「石炭については知らない。ただ、指示されたことをするだけ」と話した。作業員によれば、この石炭は慶北のある石炭加工工場に運ばれる。石炭の荷主である浦項市の固体燃料卸売業者D社の関係者は「石炭はロシアから輸入した。北朝鮮産ではないと承知している」とし「浦項地域の製鉄・製鋼会社に供給している」と主張した。