【コラム】光復70年、大韓民国お元気ですか(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.01.27 11:31
国民1人1人の人間能力開発の有無が国家繁栄のカギだとみる研究者も多い。ニューヨーク・タイムズのコラムニストであるトーマス・フリードマン氏は、エジプトが民主化運動には成功したが国家的成長を実現できないのは、大衆への教育と医療支援など人間能力開発が不十分なためだと指摘している。果たして韓国の教育制度や医療制度、そしてそのほか福祉制度が国民1人1人の潜在的能力を発現させる本来の役割を果たしているのか点検する必要がある。
良い制度と政策の役割も重要だ。米国MIT大学の教授であるダロン・アシモグル氏とハーバード大学教授であるジェームズ・ロビンソン氏は、発展する国家の共通点を、私有財産権が保障された中で公平な競争の場が付与され、多元的な政治制度を特徴とする包容的政治・経済制度を採択したというところから探した。一方そうではない搾取的政治・経済制度を選択した国家は貧困の道をたどることになるということだ。韓国が懸命に形成した民主主義と市場経済が、このような健康性をずっと維持しているのか確認してみる必要がある。