仁川（インチョン）障害者アジア競技大会選手村長で韓国馬事会卓球団監督の玄静和（ヒョン・ジョンファ）氏がアジア大会期間に飲酒運転事故を起こして警察に立件された。

京畿道（キョンギド）の盆唐（プンダン）警察署は１日、飲酒運転をして事故を起こした容疑（道路交通法違反など）で玄監督を書類送検した。

玄監督は１日午前０時４０分、京畿道城南市盆唐区の梧里（オリ）駅付近の十字路で泥酔状態で自家用車を運転していたところ、オさん（５６）が運転してたタクシーと衝突した。この事故でタクシーの乗客１人がケガをして病院で治療を受けた。事故当時、玄監督は運転免許取り消し基準値（０．１００％）の倍以上にあたる血中アルコール濃度０．２０１％の泥酔状態だった。盆唐警察署関係者は「玄監督が信号違反をしたものと把握している。最初の調査過程で、誰とどこで酒を飲んだかさえよく覚えていないほど飲んでいた。ひとまず身元を確認したため帰宅措置をし、改めて日程を決めて調査する予定だ」と明らかにした。

玄監督は１９８６年ソウル・アジア大会と８８年ソウル・オリンピック（五輪）金メダル、９３年ヨーテボリ世界選手権大会シングル優勝など各種メジャー大会を総なめにしていた韓国卓球の看板スターだ。２０１２年ロンドン・オリンピック代表チーム監督に就任した玄監督は、１８日に開幕する仁川障害者アジア競技大会選手村長に最近、選任された。

玄監督はアジア大会卓球競技が開かれている水原（スウォン）室内体育館を数回訪問し、後輩を応援してきた。卓球界関係者は「玄監督が卓球男子チームの決勝を観戦した後、所属チームの訓練場がある盆唐に移動し、知人と食事をしながら酒を飲んだ。普段はあまり酒を飲む方ではないが、アジア大会期間に良くない事故がおきた」と伝えた。玄監督は飲酒運転事故が大きくなった後、直ちに選手村長職から退いた。仁川障害者アジア競技大会組織委員会は先月１２日に玄監督を選手村長に任命していた。しかし飲酒事故で問題が大きくなると組織委は同日緊急対策会議を開き、玄監督が午後に自ら退く意思を表明したのでこれを受け入れた。