韓経:【コラム】中国「シャープパワー」に顔色を伺うだけの韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.03 09:23
中国政府は、中国に就航中の航空会社に対し、別の国家として扱い表示してきた「台湾」を「中国の一部」に変えて表記するよう要求してきた。世界各国からの批判にもかかわらず、表記変更期限を7月25日までと提示して要求を飲ませようとしている。中国に就航している航空会社44社のうち18社は仕方なく表記方式を修正した。まだ変更していない26社の悩みは深まるばかりだ。中国の要求を受け入れれば自国民の反発が心配になり、無視すれば経営の打撃が懸念されるからだ。どの決定を下すにしても論争は避けられない見通しだ。
◆露骨化する中国中心主義
英国エコノミストは台湾の表記問題は中国の全能な「シャープ(sharp)パワー」が端的に表れた事例だと指摘した。シャープパワーは巨大な市場と経済力を武器に、企業や他国を威嚇して影響力を拡大することをいう。軍事力を基に相手国を押さえ込むハードパワー、文化を媒介に説得と共感を誘導するソフトパワーとは対比される概念だ。昨年、米国の非営利シンクタンク「全米民主主義基金(NED)」が、中国が自国の利益を侵害されることに対して鋭い力で対応するという意味で初めて使った。