元IMF総裁「静かな台風“経済危機シーズン2”が来る」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.01 17:56
フォーラムに出席した他の碩学者たちもストロスカーン氏の主張に共感を示した。米国のブルッキングス(Brookings)研究所コリン・ブレフォード選任研究委員は「最近、グローバルの経済危機は財政・金融危機と政治リーダーシップの危機が重なって現れる“二重危機”の様相」だと診断した。彼は過激主義者(maximalist)の台頭に注目した。また「政治が分権化され隙間が大きくなり、両極端の政治的な性向を代弁する人々の声もこれにあわせて大きくなっている 」と述べた。政策の立案において、利害関係が一層複雑に絡んで国家指導者は国外より国内問題の解決に没頭せざるを得ないという話だ。
オックスフォード大学のトーマス・ヘイル教授も、同じく「米国ティーパーティー(共和党内の強硬の有権者団体)などの事例がそうで、中国内の対立も同じ流れ」とし、世界各地で同時に起きている現象だと言った。国内の政治のために主要国が国際舞台で協力することがだんだん難しくなっているという分析だ。北京大学のチャングオ・シー副教授は「中国も昨年、選出された新しい指導者が明確な方向を提示していない。第18次3中全会(中央委員会3次全体会議)がもうすぐ開かれるが、これといった政策の方向が表に現れてこなかった」と懸念した。