【コラム】新年には世界平和が来るか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.31 11:20
平和に対する希望は2012年には叶わなかった。紛争がシリアではさらに悪化し、アフガニスタンではずるずると続き、アフリカ西部・中部・東部では常に起きていた。ミャンマー、南アジア、中東では種族、宗派、政治問題による暴力事態が数えきれないほど発生した。南中国海では中国と周辺国、東中国海では中国と日本の間に緊張が高まった。北朝鮮とイランの核開発は依然として解決されなかった。
だが、大型紛争は勃発しなかった。国際社会は強力な介入で第2次ガザ戦争を防ぐことができた。フィリピン南部ミンダナオ島では長く続いていた平和会談がついに実を結んだ。ミャンマーでは持続可能な平和と和解のための大きな進展がなされた。大規模な人種虐殺も起きなかった。
メディアは毎日のように最新の流血劇を報道するためにこれより大きな記事をまともに扱えなかった。この20年間に世界で主要戦争と大型暴力事態の発生と死亡者が減ったという事実だ。主要紛争は1980年代末と90年代初めにピークとなってから発生件数が50%以上減った。人種虐殺と大量残虐行為、これによる死亡者すべてが減少した。