「金正恩のバンカーを打撃する韓国弾道ミサイル、弾頭重量増やせば韓米にプラス」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.31 09:13
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千英宇(チョン・ヨンウ)元青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保首席秘書官
28日夜に北朝鮮が2回目の「火星14」ミサイル試験発射を行った直後、韓国政府は29日、韓米ミサイル指針(Missile Gudeline)改定交渉の推進を電撃的に発表した。北朝鮮のミサイル発射から1時間20分後の決定だった。続いて午前10時30分、マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)は鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長との電話で「改定交渉に同意する」という立場を伝えてきた。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)が明らかにした改定交渉の核心は射程距離よりも弾頭重量を増やす方向だ。有事の際、北朝鮮の指導部が潜伏できる地下バンカーを打撃するためには弾頭重量が大きいほど効果的という判断からだ。
李明博(イ・ミョンバク)政権当時の2012年、韓国は約3年にわたる交渉の末、弾道ミサイル最大射程距離を従来の300キロから800キロに増やすことで合意した。また、射程距離を減らせば弾頭重量を増やすことができる「トレードオフ(trade off)」条項にも合意した。射程距離800キロの弾道ミサイルの場合は弾頭重量が最大500キロだが、射程距離500キロの場合は1トン、300キロの場合は2トンまで弾頭の重量を増やすという形だ。結局、今回の交渉の目標は射程距離800キロの弾道ミサイルの弾頭重量を1トン以上に増やす方向になるという見方が多い。