【緊急診断】韓国造船業の構造調整、どうするべきか(3)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.06.13 11:43
パク研究員は、韓国の造船産業は依然として世界的な競争力を備えていると分析した。彼は「今回造船3社が出した自救案は受注見通しを根拠としたもの。造船業をしっかりと評価するには受注を獲得した船舶数より建造技術を示す引き渡し実績を考えなくてはならない」と話した。造船海運分析会社の英クラークソンリサーチによると5月基準で韓国の造船業界は549万7612CGTの船舶引き渡し量を記録し、中国の459万9755CGTを抜いて1位となった。中国は韓国より受注残高が30%以上多いが建造技術力が不足し引き渡し量で後れを取ったのだ。例えば中国最大の民営造船所の熔盛重工は何回も船舶建造ができず契約を解除され2年前に破産した。パク研究員は「歴史的に受注量がなくてつぶれた造船所はなかった。むしろ建造遅延にともなう引き渡し量減少は造船所の流動性圧迫につながるのが一般的」と話した。
パク研究員は「単純な統廃合より競合企業と格差を広げられる新事業を探すのがより有効な案になるだろう」と説明した。彼は「最近親環境船舶に対する需要が増加し世界で3万隻に達する中小型船舶の置き換え需要が増加している。今後中小型船舶市場は燃費技術力が優れた韓国の造船業の新しい収益源になれる」と話した。