【社説】“国家改造”の覚悟あってこそ危機乗り越えられる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.30 14:13
セウォル号惨事以後、初めて昨日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が弔問して謝罪した。安山(アンサン)の焼香所で彼女は絶叫を聞いた。「大統領の子供です」「どこの国の警察に自分たちの子供たちを助けてくれと言わなければならないのでしょうか」「韓国を離れたいという人がなぜこれほど多いのですか」。
朴大統領の謝罪は5回目だ。大統領と政権は、失敗も謝罪もできる。歴代大統領がそうだった。朴大統領も、自身が選んだ報道官の過ち、財政状態にともなう公約の未履行、政府機関の不法行為について行政府の責任者として謝罪した。
しかし今回は違う。過ぎ去ったことのように断片的ではなく、総体的な問題点のためだ。大統領選挙と就任の辞で朴大統領は安全な社会と非正常の正常化を何度も約束した。ところが今回の事件は、その根元から発生・救助・収拾の全過程にかけて異常な不手際と混乱・無責任が露呈した。大統領は正常化改革を約束して自ら熱心に仕事をしたが、政権就任1年2カ月間に変わったものはあまりない。官僚らがしっかりとついて来なかったからだ。