ＬＧ電子は「期待と想像を越えて」（ＡＢＯＶＥ　ＡＮＤ　ＢＥＹＯＮＤ」というテーマでテレビに力を注いだ。 展示館の入口に厚さ４ミリの５５インチＯＬＥＤテレビをはじめ、約２０台のＯＬＥＤテレビを展示した。 權喜遠（クォン・ヒウォン）ＬＧ電子ホームエンターテイメント社長は「ＬＧのディスプレーとテレビ技術力を集約した結晶体がＯＬＥＤテレビ。 世界市場に真っ先にＯＬＥＤテレビを出して市場をリードする」と述べた。 同社は世界最大級８４インチの３Ｄ　ＵＤテレビとグーグルテレビを展示した。 イ・サンス・テレビ商品企画担当常務は「大型製品はＵＤテレビが最も適している。 ８４インチのＵＤテレビを早ければ今月末にも販売する」と述べた。 グーグルテレビは７月の米国に続き、早ければ今月中に英国・フランス・ドイツなど欧州で販売する予定だ。

◇ソニー・東芝、「テレビ王国」復活を目指して

日本電子企業はＵＤテレビを武器に「テレビ王国」の復活を狙う雰囲気だ。 ソニー・東芝などはＵＤテレビを「４Ｋテレビ」と名づけた。 ソニーの関係者は「フルＨＤより４倍高い解像度を強調した名前。 ＬＧと同じパネルを使用しても、ＨＤ画面を４Ｋにアップスケーリングするソフトウェアを搭載した」と説明した。 ソニーは８４インチのＵＤテレビを年末から販売する予定だ。 東芝は自社で開発したソフトウェアを搭載した８４インチＵＤテレビを年末または来年初めに出す計画という。

次世代スマートフォンはいつも関心の焦点だ。 サムスン－アップルの特許訴訟と各国の最近の判決・評決はここでも話題だった。 ＩＦＡ行事関係者のアレクシス・ベルディック氏は「今年の電子業界の最大イシューはサムスン－アップル訴訟と判決の公正性」と述べた。 ベルディック氏は「デザイン所有権ははっきりと主張できないというのが電子業界の常識だが、携帯電話では後発走者のアップルがその権利を主張するというのは理解できない」と話した。 碓井稔エプソン代表は開幕基調演説後の記者懇談会で、「日本企業は初心に帰るという姿勢で新たな挑戦の機会を見つける」と述べた。

訴訟当事者のサムスン電子は次世代スマートフォンを公開しながらも、アップル特許裁判への言及を避けた。 グーグルとマイクロソフト（ＭＳ）の最新ＯＳをそれぞれ搭載した「ギャラクシーノート２」と「ＡＴＩＶ」のラインアップを観客が列を作って体験した。 申宗均（シン・ジョンギュン）サムスン電子無線事業部社長は「サムスンの哲学は最高技術を通じて消費者に新しい経験を与えること。 いかなる逆境でも革新製品を絶えず出していく」と述べた。（中央ＳＵＮＤＡＹ　第２８６号）


【ＩＦＡ２０１２】サムスン・ＬＧ・ソニーの“テレビ戦争”再開（１）