【時視各角】「負債比率6905%」を生んだ大統領の時間=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.29 08:56
もどかしいのは今後さらにどれだけかかるかわからないという事実だ。自転車は止まれば倒れるもの。これまで石油公社、鉱物公社、ガス公社の169件の事業に35兆ウォン以上が投資されたが、このうち48件の事業に46兆ウォンが追加投資される予定だ(39ページ)。追加投資額のうち3分の2を既存事業の収益で調達するというが、はたして可能なことだろうか。7年間に当初計画より9兆7000億ウォンが追加で支出された。
207ページ分の監査報告書をめくるたびに「資源外交」という蜃気楼に向かって100メートル競走をする素顔が見える。公企業のモラルハザードの裏には官僚らの魂のない目標管理が、「任期中にひとつやらなければならない」という大統領と側近の過度な欲がうごめいていた。その結果1376人の雇用がなくなり、数兆ウォンの国民の税金が投じられることになったのに責任を負う者は見られない。