米ステルス機、2000年代金正日別荘上空での急降下は事実だろうか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.26 10:43
23日に米国のB-1B戦略爆撃機とF-15C戦闘機が北方限界線(NLL)を超え北朝鮮側の国際空域を飛行した。当時米国防総省は「21世紀に入りどの戦闘機・爆撃機より非武装地帯(DMZ)を超え最も遠く北に飛行したもの」と紹介した。DMZは本来陸上の軍事境界線を示すが、今回のケースでは海上軍事境界線であるNLLを意味するとみられる。この表現のため一部では「米国の爆撃機・戦闘機が北朝鮮の東海(トンヘ、日本海)公海上まで飛行したのは1953年の休戦協定締結以降初めて」という分析が出てきた。
これは一部は正しく一部は間違った話だ。偵察機に限定するならば100%間違いだ。冷戦時代に米国は北朝鮮領空に露骨に偵察機を送り込んだ。最も代表的なものが戦略偵察機に分類されるSR-71ブラックバードだ。SR-71は最高速度マッハ3.3で、現在でも実践配備されている飛行機のうち最も速いことで有名だ。最近機密解除された米中央情報局(CIA)の文書によると、SR-71は1969年に北朝鮮を東海から西海(ソヘ、黄海)に何度も横断する飛行ルートで偵察飛行を遂行した。北朝鮮軍はSR-71の撃墜を試みたが毎回失敗した。1981年8月26日には迎撃に失敗し、83年3月には迎撃用ミサイルが民家に落ちたという情報がある。70~80年代の北朝鮮メディアでSR-71の偵察行為を糾弾する記事がしばしば登場する理由だ。