【コラム】国民の暮らしの質を高める鉄道拡充、止まってはならない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.25 08:40
静かな交通革命が始まったのは2004年4月に高速鉄道が開通してからだ。KTXの運行開始以降多くの地域で水準の高い良質の鉄道サービスに向けた投資拡大の要求が大きくなった。高速鉄道が国民の暮らしの質を高めると同時に地域経済発展に寄与しているためだ。事実首都圏の場合だけみてもまだGTXのような急行鉄道サービスがない。広域通行の乗用車利用比率は43%で15%前後である経済協力開発機構(OECD)主要国よりはるかに高い。競争力が弱いため親環境的公共交通手段である鉄道がその役割を果たせず、結局道路交通の深刻な混雑で国民の不便が続いている。
しかし国の財政状態では多くの地域で要求する鉄道投資を適時に推進することはできない状況だ。低成長推移にともなう税収不足の見通しとともに福祉部門の所要予算の増加でインフラに対する財政投資余力が制約を受けている。実際に2015年の国家財政運用計画によると2019年までの交通インフラに対する投資は年平均6.2%ずつ減少し、2015年の7.4兆ウォンから2019年には5.7兆ウォンに大幅に減る見通しだ。