中国艦隊「5大洋5万9000キロ」を現地調査…そのワケとは

中国艦隊「5大洋5万9000キロ」を現地調査…そのワケとは

2013年01月17日10時13分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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遼寧艦(写真は資料)。
  大陸国家の中国が大洋に出る準備を終えた。中国海軍は昨年、世界の海を回りながら大洋海軍の建設に向けた基盤を固めた。

  中央日報が中国海軍の大洋進出記録および訓練資料を分析した結果、中国海軍の艦艇は昨年、訓練や友好訪問などの形式で世界およそ20カ国を訪問した。今後の遠洋作戦のための基礎資料を確保するためだ。特に、遠洋作戦の核心である海峡通過戦力を強化するため、世界15カ所の主要海峡をすべて通過し、基礎航海資料を収集した。

  遠洋作戦情報の収集は、親善訪問を前面に出した遠洋訓練艦「鄭和」が主導的な役割をした。「鄭和」は昨年4月に遼寧省大連を出発し、9月に帰航するまで14カ国の主要港を訪問した。航海距離も3万2000カイリ(約5万9000キロ)にのぼった。

  08年に初めて遠洋航海を始めた「鄭和」はその後4年間、11カ国の訪問にとどまっていた。韓国、日本、タイなど周辺国がほとんどで、2010年に豪州とニュージーランドを訪問した程度だった。

  しかし昨年はアジアはもちろん、欧州、アフリカなど5大洋6州を初めて航海し、世界主要海峡を通過するよう航路を設定した。例えば航海経験がなかったトルコのボスポラス海峡、ジャマイカのジャマイカ海峡、地中海のジブラルタル海峡などを航海し、潮流や付近の陸地環境資料を確保した。中国艦艇専門家の劉暁波評論家は「主要海峡の周辺環境と海峡通過法規は大洋海軍を建設するうえで最も基礎的で欠かせない資料」と強調した。

  海上訓練も以前とは違い、ほとんどが遠洋訓練に変わった。昨年実施された約10回の訓練のうち、4月にロシアと西海(ソヘ、黄海)で実施した海洋連合訓練を除いては、すべて領海と遠洋を包括する訓練だった。

  特にアデン湾ではこの1年間、常時訓練を実施し、遠洋作戦能力を強化した。中国海軍は昨年、駆逐艦・護衛艦・補給艦からなる第11・第12・第13護衛編隊を構成したが、1年間にこれほど多くの編隊が構成されるのは初めてだ。こうした編隊は順にアデン湾での海賊退治はもちろん、遠洋作戦訓練を遂行した。

  中国がこのようにアデン湾訓練を強化したのは、ここが中国の石油輸入の核心航路であるうえ、中国の戦略的拠点であるアフリカと中東地域に近いからだ。2010年の中国の石油輸入量は2億7000万トンで、対外石油依存度は59.8%。このうち中東とアフリカ地域からの輸入量はそれぞれ全体の51%と24%を占め、中国船舶の半分以上がアデン湾を通過する。

  2011年のリビア戦争当時、中国は効率的な遠洋作戦を行えず、中東地域の自国資産に188億ドルの損失が発生したと主張した。護衛編隊はまた、昨年9月に就役した中国最初の空母「遼寧」の護衛はもちろん、現在建造中の追加母艦護衛のためだと分析される。

  軍艦の海外親善訪問も新しい国が多い。昨年、中国艦艇が訪問した8カ国のうちモザンビーク、ルーマニア、イスラエルなど半分が初めての訪問国だった。新しい航路に慣れ、海洋作戦半径を広げるための事前踏査という性格が強い。

  中国艦艇は1980年に初めて南太平洋を航海し、領海の外に出た。その後、85年に南アジアの国まで航海し、02年に初めて世界航海に成功した。
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